「窓を樹脂サッシに変えただけで、冬の底冷えがまったく違った」——そう話す子育て世代の建て主は少なくありません。
実は、住まいの快適さを大きく左右する要因のひとつが、サッシの素材選びです。
樹脂とアルミ、どちらを選ぶかによって、室内の温度環境や光熱費、結露のしやすさまで変わってきます。
工務店であるThe Terrace Home (テラスホーム)では、家族の暮らし方や予算に合わせてサッシの種類を柔軟に提案しています。
だからこそ、事前に樹脂とアルミの違いを理解しておくことが、後悔しない窓選びへの近道になります。
この記事では、断熱性能・価格・耐久性など複数の観点からサッシを比較し、2026年最新の補助金情報もあわせて解説します。
この記事でわかること
- アルミ・アルミ樹脂複合・オール樹脂サッシの違いがわかる
- 断熱性能など5つの観点での性能差がわかる
- 2026年最新の窓リフォーム補助金制度がわかる
- 新築・リフォーム別のサッシの選び方がわかる
サッシの種類を整理|アルミ・アルミ樹脂複合・オール樹脂の違い

窓に使われるサッシは、大きく分けて3種類あります。
それぞれ素材や構造が異なり、断熱性・価格・メンテナンス性に差が出ます。
選ぶ前に各タイプの特徴を押さえておくことが、後悔しない窓選びの第一歩です。
| 種類 | 断熱性 | 耐久性 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| アルミサッシ | 低い | 高い | 安価 |
| アルミ樹脂複合 | 中程度 | 高い | 中程度 |
| オール樹脂 | 高い | 紫外線にやや弱い | 高価 |
アルミサッシの特徴とメリット・デメリット
アルミサッシは、日本の住宅で長年使われてきた定番の素材です。
素材として加工しやすく大量生産に向いているため、製品コストを抑えやすい点が大きな魅力です。
さらに、錆びにくく変形しにくい特性があり、長期間にわたって安定して使用できます。
一方で、アルミは熱を伝えやすい性質を持つ素材です。
外気の冷たさが室内側の枠に伝わりやすいため、断熱性能は低く、冬場は結露が発生しやすいというデメリットがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 断熱性 | 低い(熱が伝わりやすい) |
| 耐久性 | 高い(錆・変形に強い) |
| 価格 | 比較的安価 |
| 結露リスク | 高い |
アルミ樹脂複合サッシの特徴とメリット・デメリット
屋外側にアルミ、屋内側に樹脂を組み合わせた構造を持つのが、アルミ樹脂複合サッシです。
2つの素材を使い分けることで、それぞれの弱点を補い合う設計になっています。
断熱性はアルミ単体より高く、屋外側の耐候性も確保できるため、デザインの選択肢も豊富です。
一方で、オール樹脂サッシと比べると断熱性能はやや劣り、価格もアルミ単体より高めになります。
屋内側と屋外側で異なる素材がつながっている部分から熱が逃げる「ヒートブリッジ(熱橋)」が生じる点も見逃せません。
予算と断熱性能のバランスを重視する家庭には有力な選択肢ですが、寒冷地や高断熱住宅を目指す場合はオール樹脂サッシを第一候補に検討することをおすすめします。
オール樹脂サッシの特徴とメリット・デメリット
枠全体を樹脂で構成したサッシは、断熱性能において他の追随を許しません。
国土交通省が進める住宅の省エネ基準においても、開口部の断熱性能向上は重要な対策のひとつに位置づけられています。
室内の熱を逃がしにくいため結露が発生しにくく、カビやダニの抑制にもつながります。
防音性が高く、外部の騒音を和らげる効果がある点もメリットです。
一方で、アルミサッシと比べて価格が高く、初期費用がかさみやすい点や、紫外線による経年劣化で色あせが生じる場合がある点はデメリットといえます。
初期費用の高さは気になるところですが、光熱費の削減効果を長期で見れば、トータルコストではオール樹脂サッシが有利になるケースも多いです。
The Terrace Home (テラスホーム)でも、断熱性能にこだわりたいというご家族から、オール樹脂サッシを標準仕様として希望されるケースが増えています。
子育て世代が長く住む家であれば、投資に見合う価値は十分にあると考えています。
樹脂サッシとアルミサッシの性能を5つの観点で比較

サッシ選びで迷う方の多くが、「結局どっちがいいの?」という疑問を抱えたまま打ち合わせに臨んでいます。
そこで、断熱性・気密性・耐久性・コスト・デザイン性という5つの観点から、樹脂サッシとアルミサッシを整理してみましょう。
The Terrace Home (テラスホーム)の家づくり相談でも、「アルミで十分だと思っていたが、冬に窓まわりだけ極端に寒くて後悔した」というお客様の声をいただくことがあります。
断熱性能を重視するかどうかで、暮らし始めてからの満足度は大きく変わってきます。
| 観点 | 樹脂サッシ | アルミサッシ |
|---|---|---|
| 断熱性 | 高い | 低い |
| 気密性 | 高い | やや低い |
| 耐久性 | 紫外線にやや弱い | 強い |
| コスト | 高め | 安め |
| デザイン性 | カラーが限定的 | 豊富 |
それぞれの性能には一長一短があり、どちらが優れているかは住む地域や予算によっても変わります。
この5つの視点を押さえたうえで、次のセクションでは各項目をさらに詳しく掘り下げていきます。
断熱性能の比較|熱の通しやすさはどれだけ違う?
窓は住まいの熱の出入りに関わる大きな要素のひとつであり、サッシの断熱性能は快適さに直結します。
樹脂とアルミでは、熱の伝わりやすさを示す「熱伝導率」に大きな差があり、一般的にアルミは樹脂よりもはるかに熱を伝えやすい素材とされています。
この違いが、冬場の窓際の寒さや結露の発生しやすさに影響しています。
断熱性能を示す指標として「熱貫流率(U値)」があり、数値が低いほど断熱性能が高いことを意味します。
一般的な傾向として、アルミサッシよりアルミ樹脂複合サッシ、さらに樹脂サッシの順にU値は低くなり、断熱性能は高くなります。
具体的な数値は製品やガラス仕様によって幅があるため、カタログの性能値で確認することをおすすめします。
国土交通省の省エネ基準においても、開口部の断熱性能向上は住宅全体の省エネ化に有効な対策として位置づけられています。
詳しくは国土交通省「省エネ基準」のページをご確認ください。
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気密性・防音性の比較|生活音や外気の侵入を防ぐ効果
「幹線道路の近くに住んでいるのに、窓を閉めても車の音が気になって眠れない」という悩みを抱えた経験はないでしょうか。
気密性と防音性は快適な住環境を左右する重要な要素であり、サッシの素材によって効果は大きく異なります。
樹脂サッシは枠と窓の接合部が密閉されやすい構造を持つため、外気の侵入を防ぐ気密性能に優れています。
一方、アルミサッシは加工精度こそ高いものの、金属の特性上、わずかなすき間から外気や音が侵入しやすい傾向があります。
| 比較項目 | 樹脂サッシ | アルミサッシ |
|---|---|---|
| 気密性 | 高い(隙間が生じにくい) | やや低い |
| 防音性 | 高い | 低め |
| 外気遮断 | 優れている | やや劣る |
耐久性・耐候性の比較|長期使用で劣化しにくいのはどちら?
家を建てた後、サッシを何十年も使い続けることを考えると、素材の耐久性は見逃せないポイントです。
アルミサッシは金属特有の強度を持ち、雨風や紫外線に対して非常に安定しています。
一方、樹脂サッシは紫外線の影響を受けやすく、長期間の直射日光にさらされると表面が白化・劣化するケースがあります。
ただし、近年の樹脂サッシには紫外線安定剤が配合されており、耐候性は大幅に改善されています。
特に沿岸部では、塩害でアルミが錆びやすいため、樹脂サッシが選ばれるケースも多く見られます。
| 比較項目 | 樹脂サッシ | アルミサッシ |
|---|---|---|
| 紫外線への耐性 | やや弱い(改善品あり) | 強い |
| 塩害への耐性 | 強い | 弱い |
| 腐食・さびの心配 | なし | 条件次第であり |
| 変色・変形 | 高温環境では注意 | ほぼなし |
デザイン性の比較|カラーバリエーションや見た目の印象
窓のデザインは、家の外観や室内の雰囲気を大きく左右します。
アルミサッシはその加工しやすさから、シルバー・ブロンズ・ブラック・ホワイトなど豊富なカラーラインナップを持ち、外壁の色や建物のテイストに合わせて細かく選べます。
一方、樹脂サッシは成形の特性上、対応カラーが限られることが多く、ホワイト・グレー・ブラウン系が中心となっているのが現状です。
フレームの厚みにも違いがあり、アルミはスリムですっきりと見える一方、樹脂はやや厚みのある印象で、室内には温かみが生まれます。
| 項目 | 樹脂サッシ | アルミサッシ |
| カラー展開 | 少なめ(ホワイト・グレー系中心) | 豊富(4〜8色以上が一般的) |
| フレームの厚み | やや厚い印象 | スリムですっきり見える |
| 室内側の雰囲気 | 温かみがある | スタイリッシュ・モダン |
価格・コストの比較|初期費用と長期的なコストパフォーマンス
「樹脂サッシは高い」という印象を持つ方は多いですが、初期費用だけで判断するのは少し早いかもしれません。
一般的に、アルミサッシは窓1枚あたりの費用を比較的抑えやすいのに対し、樹脂サッシは初期費用が高くなる傾向があります。
一方で、断熱性能の高い窓を導入することで冷暖房費を継続的に抑えられる可能性があり、長期的な視点で見ると評価が変わってきます。
10〜15年といったスパンで見た場合、コストパフォーマンスは樹脂サッシの方が優れていると考えられるケースも多いです。
予算が限られている場合は、日当たりの悪い北側の窓や寝室だけを樹脂にするなど、部分的な導入も選択肢のひとつです。
| 項目 | アルミサッシ | 樹脂サッシ |
|---|---|---|
| 初期費用(1窓あたり) | 低め | 高め(1.5〜2倍程度) |
| 冷暖房費の削減効果 | 低い | 高い |
| 長期的なコスト | 光熱費がかさみやすい | トータルで抑えられる傾向 |
予算が限られている場合は、日当たりの悪い北側の窓や寝室だけを樹脂にするなど、部分的な導入も選択肢のひとつです。
| 項目 | アルミサッシ | 樹脂サッシ |
| 初期費用(1窓あたり) | 低め | 高め |
| 冷暖房費の削減効果 | 低い | 高い |
| 長期的なコスト | 光熱費がかさみやすい | トータルで抑えられる傾向 |
2026年最新|窓リフォームで使える補助金制度

窓のリフォームにかかる費用を抑えたい場合は、国や自治体が用意している補助金制度を積極的に活用することをおすすめします。
樹脂サッシへの交換は断熱性能の向上に直結するため、省エネ・断熱改修を対象とした補助金の申請対象になるケースが多いです。
本記事の補助金情報は2026年9月時点のものです。
制度の詳細や受付状況は変更される場合があるため、必ず各制度の公式サイトで最新情報をご確認ください。
| 制度名 | 概要 | 補助額の目安 |
| 先進的窓リノベ2026事業 | 断熱窓・ドアへの改修が対象(環境省) | 1戸あたり5万円〜最大100万円 |
| みらいエコ住宅2026事業 | 省エネ改修全般が対象(国交省・環境省) | 必須工事の組み合わせで上限40万〜60万円 |
| 各自治体の補助制度 | 地域によって内容が異なる | 数万円〜 |
先進的窓リノベ事業の概要と申請条件
「先進的窓リノベ2026事業」は、既存住宅の窓を断熱性の高い製品に交換するリフォームを対象に、環境省が費用の一部を補助する制度です。
対象となるのは既存住宅で、新築は対象外となる点に注意が必要です。
登録された施工業者が工事を行うことや、対象製品として登録されたサッシ・窓を使用することも条件になります。
申請手続きは登録された窓リノベ事業者が代行する仕組みで、住宅の所有者が直接申請することはできません。
詳細な補助額や対象工事は、先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(環境省)で確認できます。
みらいエコ住宅2026事業との併用ポイント
「みらいエコ住宅2026事業」は、2025年度の子育てグリーン住宅支援事業の後継にあたる制度で、国土交通省と環境省が連携して実施しています。
窓の断熱改修を含む省エネリフォーム全般が対象で、先進的窓リノベ2026事業と組み合わせて申請することも可能です。
2026年度は、水回り設備の改修だけでは補助対象にならず、窓の断熱改修とあわせて実施することが必要になった点も押さえておきたいポイントです。
子育て世帯・若者夫婦世帯は補助上限額が引き上げられる優遇措置も用意されています。
制度の詳細は、みらいエコ住宅2026事業 公式サイト(国土交通省)をご覧ください。
新築・リフォーム別|あなたに合ったサッシの選び方

家を新築するタイミングと、既存住宅をリフォームするタイミングでは、サッシ選びの考え方が異なります。
新築の場合は設計段階から窓の仕様を決められるため、断熱性能の高い樹脂サッシや複合サッシを採用しやすい環境にあります。
一方、リフォームでは既存の窓枠を活かす「カバー工法」が主流で、工期が短く費用を抑えやすいメリットがあります。
| 項目 | 新築 | リフォーム |
|---|---|---|
| 設計の自由度 | 高い | 制限あり |
| 施工方法 | 新規取付 | カバー工法が主流 |
| おすすめサッシ | 樹脂・複合サッシ | 内窓追加も有効 |
新築住宅でサッシを選ぶ際のポイントと注意点
家を建てる際、窓まわりの仕様は間取りや外観と同じくらい暮らしの質に直結します。
まず確認したいのが、住宅の断熱等性能等級との整合性です。
2025年4月には新築住宅の省エネ基準適合が義務化されており、等級を高めたい住宅では樹脂サッシまたは複合サッシの採用が有力な選択肢になります。
次に、地域の気候条件に合わせた選択も欠かせません。
寒冷地では断熱性の高い樹脂サッシが適している一方、温暖な地域では複合サッシでも十分な性能を発揮するケースが多く見られます。
Low-Eガラスとの組み合わせで断熱効果がさらに高まる点や、施工精度が性能に影響する点もあわせて確認しておきましょう。
関連記事
住宅性能を左右するUA値とは?基本的な用語の意味から徹底解説
サッシの性能は、住宅全体の断熱性能を示す「UA値」にも影響します。
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リフォームでサッシを交換する際の判断基準
既存の窓が「寒い」「結露がひどい」と感じたとき、それはサッシ交換を検討すべきサインかもしれません。
リフォームでサッシを交換するかどうかは、いくつかの明確な基準をもとに判断することが効率的です。
- 結露が毎年冬に発生している
- 窓の開閉がスムーズでない、またはがたつきがある
- 外からの騒音が室内に大きく影響している
- 冷暖房をつけても窓際が極端に寒い・暑い
サッシ交換の効果は、費用対効果の観点から内窓設置と比較して判断することも重要です。
既存のアルミサッシが築20年以上経過している場合は、交換を優先的に検討する価値があります。
「そのまま住み続けても大丈夫か」と迷った際は、まず専門業者に現状診断を依頼するのが確実な一歩です。
サッシ選びでよくある疑問・失敗しないためのQ&A

家づくりの打ち合わせでサッシの話題になると、「結局どっちがいいの?」「費用対効果は?」と悩む方は少なくありません。
ここでは、よく寄せられる疑問にQ&A形式でお答えします。
Q1. 樹脂サッシとアルミサッシ、断熱性の差はどのくらい?
A. 樹脂はアルミに比べて熱を伝えにくい素材で、断熱性能には明確な差があります。
詳しい数値は製品カタログの熱貫流率(U値)で確認するのが確実です。
Q2. 樹脂サッシは価格が高くて予算オーバーになりませんか?
A. 初期費用はアルミより高めですが、冷暖房費の削減効果を考えると長期的にはお得になるケースが多いです。
Q3. 寒冷地でなければアルミでも十分ですか?
A. 温暖な地域でも結露や冷気の侵入は起こるため、断熱性の高い樹脂サッシを選ぶメリットは十分にあります。
まとめ

樹脂サッシとアルミサッシ、どちらが自分たちの家に合っているのか、迷ったままになっていませんか?
断熱性能を重視するなら樹脂サッシが圧倒的に有利で、特に冬の結露対策や光熱費の削減を考える家庭には最適な選択肢です。
一方、初期費用を抑えたい場合や強度・軽量性を優先する場面では、アルミサッシにも十分な魅力があります。
どちらが正解かは、家族の暮らし方・住む地域の気候・予算のバランスによって変わります。
大切なのは、単純な比較で決めるのではなく、長く住む家として何を優先するかを明確にすることです。
The Terrace Home (テラスホーム)では、素材選びから間取りまで、ご家族の暮らし方に寄り添った家づくりをご提案しています。
サッシ選びや断熱性能についてお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。