「食洗機を選ぶとき、浅型と深型のどちらが自分たちの家庭に合っているのか分からない」という声を、家づくりのご相談の中でよく耳にします。
庫内の高さがわずか数センチ違うだけで、洗える食器の量やキッチン下の収納スペースは大きく変わります。
この記事では、浅型・深型それぞれの特徴とメリット・デメリットを整理し、家族構成やキッチン環境に合わせた選び方を注文住宅のプロの視点で解説します。
この記事でわかること
- 浅型・深型の庫内サイズと収納できる食器・調理器具の違い
- 浅型・深型それぞれのメリットとデメリット
- 家族構成やキッチン環境別のおすすめタイプ
- 新築時に浅型・深型を選ぶ際に押さえておきたいポイント
- 浅型から深型へ交換する場合の注意点
食洗機の「浅型」と「深型」、何が違う?基本をおさえよう

食洗機を選ぶ際にまず知っておきたいのが、「浅型」と「深型」という2つのタイプの基本的な違いです。
両者の違いは主に庫内の高さにあり、それが収納できる食器の量や種類、キッチン下の収納スペースにまで影響します。
どちらが優れているというわけではなく、家族の人数や食器の使い方、キッチンの収納事情に合わせて選ぶことが大切です。
庫内サイズと収納できる食器・調理器具の違い
浅型は庫内の高さが低く設計されており、キッチン下の収納スペースを圧迫しにくいことが特徴です。
一般的に3〜4人分程度の食器収納に適しており、茶碗や小皿など日常使いの食器を効率よく並べられます。
一方、深型は庫内が深く設計されているため、5〜6人分程度の食器に加えて、鍋やフライパンなど背の高い調理器具も収納しやすくなっています。メーカーや機種によって差はありますが、深型は浅型よりも庫内が数センチ前後深く設計されているモデルが一般的です。
| 項目 | 浅型 | 深型 |
| 庫内の高さ目安 | 低め(コンパクト) | 高め(大容量) |
| 食器収納量の目安 | 約3〜4人分 | 約5〜6人分 |
| キッチン下収納 | 確保しやすい | 狭くなりやすい |
| 鍋・フライパン等の収納 | やや苦手 | 対応しやすい |
価格・工事費用の傾向
本体価格や設置工事費は、一般的に深型の方が浅型より高くなる傾向があります。
容量が大きくなる分だけ製造コストが上がることに加え、モデルによってはキッチン下のキャビネット形状に合わせた調整が必要になる場合があるためです。
正確な金額はメーカーや施工内容によって幅があるため、新築時に工務店へ見積もりを依頼し、実際の商品ごとに確認することをおすすめします。
浅型食洗機のメリット・デメリット

浅型食洗機のメリット
- キッチン下の収納スペースを広く確保できる
- 本体価格が深型より抑えられることが多い
- 日常使いの食器を効率よく収納できる設計が多い
1〜2人暮らしや、洗い物の量がそれほど多くない家庭には、浅型が現実的な選択肢といえるでしょう。
浅型食洗機のデメリット
- 一度に洗える食器の量が少なく、家族が多いと複数回に分けて洗う必要がある
- 深さが限られるため、大きな鍋やフライパン、丼などが入りにくい場合がある
- 食器のセット方法に工夫が必要で、慣れるまで時間がかかることがある
家族の人数や普段使う調理器具のサイズによっては、浅型では対応しきれないケースもあるため、購入前に実際の庫内サイズを確認しておくと安心です。
深型食洗機のメリット・デメリット

深型食洗機のメリット
- 大容量で一度に多くの食器・調理器具を洗える
- 家族が多い家庭でも食器をまとめて処理できる
- 手洗いに比べて使用する水の量を抑えられる
経済産業省資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約|キッチン」によると、給湯器を使って1日2回手で食器を洗う場合、1回あたり約65リットルの水を使用するという条件で試算されています。
食器洗い乾燥機を使う場合はこれより少ない水量で済むため、家族が多く食器の量が多い家庭ほど、まとめ洗いによる節水効果を実感しやすくなります。
深型食洗機のデメリット
- キッチン下の収納スペースが浅型より少なくなりやすい
- 本体価格・工事費がやや高めになる場合がある
- 使い方によっては水道・電気代が浅型より増えることがある
収納スペースの不足は設置後に気づきやすい後悔のひとつなので、キッチン全体の収納計画とあわせて検討することが大切です。
家族構成・キッチン環境別|どちらが向いている?
どちらのタイプが向いているかは、家族の人数と普段の調理スタイル、キッチンの収納計画から判断すると選びやすくなります。
| 家族構成 | おすすめタイプ | 理由 |
| 1〜2人暮らし | 浅型 | 食器の量が少なく、収納スペースを優先しやすいため |
| 3人家族 | 浅型〜深型 | 使用頻度と収納スペースのバランスで選ぶ |
| 4人以上の家族 | 深型 | 一度にまとめて洗える容量が家事負担を減らすため |
特に共働きで家事の時間を短縮したい子育て世帯では、多少収納スペースを削ってでも深型を選び、まとめ洗いで家事の回数自体を減らすという考え方も有効です。
食洗機以外にも、注文住宅では場所ごとに検討しておきたい住宅設備が数多くあります。
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キッチンだけでなく水回りや収納など、設備選び全体の優先順位を確認しておくと、打ち合わせがスムーズに進みます。
【注文住宅ならではの視点】新築時に浅型・深型を決めるメリット

注文住宅の大きな強みは、キャビネットの高さや収納計画を、食洗機のタイプに合わせて自由に設計できる点にあります。
完成後のキッチンに機器を後付けするリフォームと違い、新築であれば図面の段階で浅型・深型どちらを選んでも収納スペースを無駄なくつくれます。
テラスホームでは、間取りの打ち合わせ初期の段階で、食洗機のタイプを含めたキッチン設備のご希望をヒアリングし、収納計画とあわせてご提案しています。
「とりあえず標準仕様で」と決めてしまう前に、普段の食器の量や調理器具のサイズを担当者にお伝えいただくことで、後悔の少ない設備選びにつながります。
なお、新築後に浅型から深型へ交換したい場合は、キャビネットの改修を伴う工事になることが多く、本体の交換だけでは済まないケースがほとんどです。
工事範囲や費用は住宅の状況によって大きく異なるため、必要になった際は複数の業者から見積もりを取り、内容を比較したうえで依頼先を決めることをおすすめします。
浅型・深型以外の選択肢|フロントオープンタイプも検討を

食洗機には浅型・深型のほかに、扉が前面に開く「フロントオープンタイプ」という選択肢もあります。
屈まずに食器を出し入れできるため腰への負担が少なく、庫内容量も大きい傾向がありますが、扉を開けるためのスペースがキッチン前方に必要になる点には注意が必要です。
| タイプ | 扉の開き方 | 庫内容量 | 向いている家庭 |
| 浅型 | 引き出し式 | 小〜中 | 少人数・収納重視 |
| 深型 | 引き出し式 | 中〜大 | 大家族・大型食器対応 |
| フロントオープン | 前面開き | 大 | 大容量・高頻度使用、腰への負担を減らしたい方 |
食洗機のタイプ選びと同じように、住宅設備全般の選び方にも共通する考え方があります。
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設備選びで失敗しないための基本的な視点を先に押さえておくと、キッチン以外の設備検討もスムーズになります。
まとめ|食洗機選びは「暮らし方」から逆算しよう

浅型と深型、どちらを選ぶかは、家族の人数や普段の食器・調理器具の量、キッチン下の収納計画によって最適解が変わります。
収納スペースを優先したい方には浅型、まとめ洗いで家事の手間を減らしたい家族には深型が向いています。どちらのタイプにするか迷ったまま設備仕様を決めてしまうと、入居後に「収納が足りない」「もっと容量が欲しかった」といった後悔につながりかねません。
テラスホームでは、間取りやキッチンプランをご提案する打ち合わせの中で、食洗機のタイプを含めた設備選びについても、ご家族の暮らし方をうかがいながら一緒に検討しています。
「浅型と深型、うちの家族にはどちらが合っているか相談したい」という方は、
ぜひお気軽にテラスホームへご相談ください。