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施主検査の基本情報とチェックポイントを解説!見落としがちな準備物や注意点も

夢にまで見たマイホームが完成し、いよいよ引き渡しが目前に迫る。新生活への期待に胸を膨らませる一方で、その前に必ず行われる「施主検査」に、不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

施主検査は、家づくりの最終確認であり、引き渡し後では気づきにくい欠陥や不備を発見できる貴重な機会です。

しかし、「何を確認すればいいの?」「どこをチェックすればいいか分からない」と、戸惑う方が多いのではないでしょうか。

この記事では、新築住宅の施主検査を控える方に向けて、事前に知っておきたい基本情報から、見落としがちなチェックポイント、当日に役立つ準備物、検査をスムーズに進めるための注意点まで、プロの視点で徹底的に解説します。この記事を読めば、施主検査に対する不安が解消され、自信を持って家づくりの最終チェックに臨むことができるでしょう。

施主検査の基本情報

施主検査は、完成したばかりのマイホームが、契約通りに仕上がっているかを自身の目で確認する、引き渡し前の最終チェックです。新生活を安心して始めるために、傷や汚れ、設備の不具合がないかを一つひとつ丁寧に確認していく、非常に重要な工程です。

ここでは、施主検査がいつ、どのくらいの時間をかけて行われるのか、そして混同されやすい竣工検査との違いについて、詳しくご説明します。

施主検査とは?

施主検査は、工事が完了した家が図面通りにできているかを確かめる検査のことです。建築会社に依頼した施主が、自身の目で確かめて最終チェックします。具体的には、施工品質が保たれているか、打ち合わせ内容や契約内容との間に食い違いがないかの確認です。

この検査で建物に問題がないと施主が同意したと見なされることが多いため、引き渡し後に不具合に気づいても、すぐには修正してもらえない可能性が出てきます。

このようなトラブルを避けるためにも、施主検査の際には気になる点を徹底的に確認することがとても大切です。

施主検査が行われるタイミングと時間

施主検査は、不具合が見つかった場合に補修する時間を確保するため、最終的な引き渡し日の2週間以上前に行われるのが一般的です。時間に余裕を持つことで、もしもの時にも慌てずに対応できます。

また、施主検査にかかる時間は、住宅の規模や部屋数、そしてどれだけ入念に確認するかによって異なります。一般的な住宅であれば1〜2時間程度で終わることが多いものの、隅々までじっくりとチェックしたい場合は、半日ほど時間を確保しておくことをおすすめします。

竣工検査との違い

「竣工検査」と「施主検査」は、どちらも建物の最終確認という点では同じですが、検査の主体が異なります。

竣工検査とは、工事が完了した時点で、工務店やハウスメーカーの検査員や担当者が行う社内検査です。一方、施主検査は、竣工検査の後に、施主であるあなたが主体となって行う検査を指します。

竣工検査では、契約書や設計図通りの建物になっているか、キッチンなどの設備が問題なく使えるかといった点が確認されます。もし施主がこの竣工検査に立ち会う場合、「内覧会」と呼ばれることもありますが、建物の品質や安全性を確認するという目的は同じです。

施主検査時のチェックポイント

施主検査は、マイホームが設計図や契約内容通りに完成しているかを確認する大切な機会です。工事の不備や契約との違いをしっかりとチェックすることで、安心して新生活を始められます。

ここでは、施主として確認すべき主要なチェックポイントを具体的に解説します。

図面との整合性

施主検査では、まず何よりも図面との整合性を確認することが最も重要です。ご自身の目で見てわかる細かな傷や汚れとは異なり、図面との相違点は第三者では見つけにくい部分が多くあります。

具体的には、壁紙や床材の色や素材、ドアや窓の種類、コンセントやスイッチの位置や数、そして照明器具の位置などが図面通りになっているかを確認します。特に、工事中に変更を加えた箇所は重点的にチェックすることが大切です。

基礎などの外回りの傷や不備

家の外観も入念に確認することが大切です。基礎や外壁にひび割れや欠け、汚れがないかを細かくチェックしましょう。基礎のコンクリートに見られる小さなひび割れは問題ないことが多いですが、幅が0.5mmを超えるような大きなひび割れは、施工会社に確認してもらう必要があります。

その他、雨どいがしっかり固定されているか、隣地との間に境界標が明確に設置されているかなども、重要なチェックポイントです。

窓や扉の動作確認や傷の有無

すべての窓や扉を実際に開け閉めし、スムーズに動くか確認します。開閉時に異音がしないか、途中で引っかかったりしないか、しっかりと閉まるかどうかもチェックしましょう。窓の施錠やシャッターが正常に動作することも忘れずに確認してください。

また、ドアや窓の枠、ガラス面に傷や汚れがないか、さまざまな角度から光を当てて入念に確かめることが大切です。

バルコニーの汚れや傷の有無

バルコニーも重要なチェックポイントです。床の防水処理が適切に行われているか、排水口にゴミが詰まっていないか、そして手すりがぐらついていないかを確認しましょう。

また、床や壁に傷や汚れがないか、隅々まで目を配ることが大切です。手すりの固定状況を確かめる際は、実際に軽く押してみて、ぐらつきがないか確認するとより安心です。

住宅設備の状態

キッチン、トイレ、浴室、洗面台といった住宅設備は、実際に使用して動作確認を行うことが大切です。まず、水回りの設備では、蛇口をひねって水がきちんと出るか、排水はスムーズか、異音や水漏れがないかを確認します。また、換気扇や給湯器は実際にスイッチを入れてみて、正常に作動するか、異音がないかをチェックしましょう。さらに、全ての収納扉や引き出しを開け閉めし、スムーズに動くか、ガタつきがないかを確認することも忘れてはいけません。

床の傷や浮きのチェック

床は日常生活で最も目にする場所だからこそ、入念なチェックが必要です。キズや汚れがないか、床材のつなぎ目が目立っていないかを確認します。特に掃き出し窓の周りは、工事の際に傷がつきやすい場所なので注意深く見てみましょう。また、床を歩いてみて、きしむような音がしないかどうかも確認してください。

継ぎ目や角など壁紙の状態

壁紙の仕上がりは、部屋の印象を大きく左右するものです。壁紙に傷や汚れがないかはもちろん、継ぎ目が浮いていたり、剥がれていたりしないかを確認しましょう。特に、コンセントやスイッチの周り、そして壁の角は、壁紙がよれやすい部分なので、念入りなチェックが必要です。

電気配線や通電確認

家中の照明が全て点灯するか、そしてスイッチとの連動に間違いがないかを確認します。また、全てのコンセントに電気が来ているかを、スマートフォンの充電器などを利用して確認しておくことも大切です。

土台や床組など建物内部の床下

普段は目にすることのない床下も、点検口から確認することが大切です。懐中電灯を使って、見える範囲に水漏れの跡やカビ、ゴミの散乱がないかをチェックしましょう。さらに、断熱材が適切に施工されているかどうかも確認できると安心です。

ただし、床下に無理に潜り込む必要はありません。転倒などの危険もあるため、点検口から覗き込む形で確認するだけで十分です。

竣工検査当日の準備物

施主検査をスムーズに進め、気になる箇所を効率的にチェックするためには、事前の準備が欠かせません。当日、慌てないためにも、ここでご紹介する持ち物を事前に用意しておきましょう。

スマートフォンやカメラ

気になる箇所を記録するためには、スマートフォンやデジタルカメラを持参しましょう。マスキングテープで印をつけた部分を写真に撮っておけば、後から見返したときにどこに不具合があったのかを正確に把握できます。

スマートフォンのカメラは、狭い場所や暗い場所を撮影する際にも役立ちますし、動画機能を使えばより詳細な記録を残すことができます。

付箋やマスキングテープ

不具合や傷を見つけた箇所に印をつけるため、付箋やマスキングテープを用意しましょう。特にマスキングテープは、壁や床を傷つけにくく、剥がしやすいのでおすすめです。壁紙の色と同化しないよう、目立つ色のものを選ぶと後から見つけやすくなります。

筆記用具

チェックシートや図面に直接メモを取るために、筆記用具は必須のアイテムです。特に0.5mmのシャープペンシルは、基礎のひび割れの幅を測る際にも役立ちます。見つけた不具合を正確に記録するために、忘れずに準備しておきましょう。

ウェットティッシュ

完成したばかりの家には、ホコリや汚れが残っていることがあります。気になった部分をさっと拭けるよう、ウェットティッシュを持参しておくと便利です。ただし、建材によってはシミになる可能性もあるため、必ず目立たない場所で試してから使うようにしましょう。

スマホの充電器(通電確認のため)

スマートフォンの充電器を持参すれば、各部屋のコンセントが通電しているかを簡単に確認できます。これは、電気配線のチェックを行う上で非常に役立つ方法です。

図面やプランボード

契約時にもらった最終的な図面やプランボードは、必ず持参してください。これらを見ながら、コンセントやスイッチの位置、選んだ建材の色や種類などが、契約通りに施工されているかを確認します。

メジャー

図面通りの寸法になっているかを確認するためには、メジャーが必需品です。特に、家具の配置を考えている箇所や、ニッチ棚のサイズなどを測る際に役立ちます。5m程度のものが一つあると便利です。

普段見えにくい場所をチェックするのに役立ちます。床下や天井裏を点検口から覗く時や、高い場所にある換気口の裏側など、手鏡を使えば細部まで確認できます。

懐中電灯

暗い床下や屋根裏、クローゼットの奥などを照らす際、懐中電灯は非常に役立ちます。スマートフォンのライトでも代用できますが、手元を照らしながら作業するには、専用の懐中電灯があると便利です。

水平器

床や棚が水平になっているかを確認するために、水平器も用意しておきましょう。最近ではスマートフォンのアプリでも代用できますが、アプリではスマホの大きさに限られた範囲でしか確認できません。より正確に調べるなら、本格的な水平器があると安心です。

施主検査での注意点

施主検査は、家づくりの最終チェックを成功させるための大切なステップです。安心して引き渡しを迎えるために、当日に気をつけたい注意点をいくつかご紹介します。

明るい時間に行う

施主検査は、できるだけ日中の明るい時間帯に行うようにしましょう。まだ照明が設置されていないことが多いため、自然光が少ないと小さな傷や汚れ、壁紙の色ムラなどが見つけにくくなります。天気の良い午前中から始めると、外壁や基礎といった家の外回りもじっくりと確認できます。

家族で参加する

家族の都合がつくようなら、全員で施主検査に参加しましょう。一人で全てをチェックするのは大変ですが、複数の目で見ることで、見落としを防ぐことにつながります。特に、キッチンや浴室など、実際に使う人がそれぞれの目線で確認すると、より具体的な問題点に気づけることがあります。

気になる箇所は写真に残す

不具合や傷を見つけたら、口頭で伝えるだけでなく、必ず写真に撮って記録に残しましょう。後から見返した際に、どの場所のどんな不具合だったかを正確に把握できます。写真を撮る際は、不具合箇所のアップだけでなく、その場所がどの部屋のどこにあるかわかるように、少し引いた写真も一緒に撮っておくと良いでしょう。

気になるところはその場で確認する

少しでも疑問に思ったことや、気になった箇所があれば、その場で担当者に確認しましょう。遠慮して後回しにすると、検査が終わる頃には忘れてしまったり、後から連絡するのが億劫になったりするものです。その場で確認すれば、それが不具合なのか、元々の仕様なのかがすぐに分かり、話もスムーズに進みます。

やり直して欲しいところは必ず伝える

もし修正が必要な箇所を見つけたら、「ここは直してもらえますか?」とはっきり伝えましょう。些細なことだと思っても、引き渡し後に不具合に気づいて後悔することになりかねません。お互いにとってより良い家づくりのためにも、気になることは臆せずに伝えることが大切です。

修繕箇所をメモしておく

口頭でのやり取りだけでは、「言った、言わない」といった行き違いが生じることがあります。そのため、指摘した箇所は必ずメモに記録しておきましょう。不具合の内容と、どのように修繕してほしいかを明確に記載したリストを作成し、担当者と共有しておくことで安心できます。

修繕工事は引き渡し前にしてもらう

原則として、指摘した箇所の修繕は、家の引き渡し前にすべて完了してもらうように依頼しましょう。一度引き渡しが完了してしまうと、その家の状態に同意したとみなされることがあります。そうなると、修繕の対応が後回しにされたり、最悪の場合は対応してもらえなかったりする可能性も出てきます。

施主検査でよくあるトラブル

施主検査をスムーズに進めようと準備しても、予期せぬトラブルが発生することがあります。しかし、事前に「どんなことが起こりうるのか」を知っておけば、いざという時にも落ち着いて対応できるでしょう。ここでは、施主検査でよくあるトラブルについて解説します。

工事が遅れている

施主検査の当日に現場に行ってみると、まだ工事の途中だったというトラブルは珍しくありません。長引く雨や資材の搬入遅れなど、様々な要因で工事全体が遅れてしまうことがあるからです。

家が未完成の状態では、すべての場所をきちんとチェックできません。もしこのような状況に直面したら、「見られる範囲だけでも」と提案されることがあっても、焦らずに全ての工事が終わってから改めて施主検査の日程を組んでもらうように交渉しましょう。不完全な状態で検査を終えてしまうと、後々のトラブルの原因になりかねません。

図面と整合性が取れない

打ち合わせで決めた内容や図面と、実際の家の状態が異なっていることも、よくあるトラブルの一つです。例えば、コンセントの位置がずれていたり、窓の種類やドアの開き方が違っていたりするケースが挙げられます。

このような相違は、単に見た目が違うだけでなく、住み始めてからの利便性に大きく影響します。もし図面と違う箇所に気づいたら、すぐに担当者に伝え、修正してもらえるのかどうかをその場で話し合うことが大切です。

仕上がりが雑

建物の性能に直接影響はないものの、仕上がりの見た目が雑で気になるというトラブルも少なくありません。壁紙のつなぎ目が開いている、床に細かい傷が多い、といったケースです。

「手作業なので、これくらいは」と説明されることもありますが、気になる部分があればまずは率直に相談してみましょう。プロの視点では許容範囲でも、住む人にとっては大きなストレスになる可能性があるからです。

配管・配線に不備がある

見た目はきれいに仕上がっていても、実際に電気や水道を使ってみると不具合が見つかるケースがあります。例えば、スイッチを押しても電気がつかない、お湯の出が悪い、換気扇から異音がする、といった不具合です。

これらは日々の生活に直結する部分なので、施主検査時にはすべての設備を実際に動かして動作確認を行うことが欠かせません。全てのコンセントに通電しているか、全ての蛇口から水とお湯が出るかなど、細かくチェックしましょう。

修繕を断られる

施主検査で指摘した不具合に対して、「これはこの程度が普通です」と言われ、修繕を断られてしまうトラブルも起こり得ます。特に、建材の伸縮による隙間や軽微なひび割れなど、専門的な知識がないと判断が難しい部分で起こりがちです。

こうした場合は、なぜ修繕ができないのか、その理由や根拠をしっかりと説明してもらいましょう。もし納得できないのであれば、住宅の専門家である「ホームインスペクター」に相談してみるのも一つの方法です。第三者の専門的な意見を聞くことで、トラブルがスムーズに解決することもあります。

まとめ

[5] 施主検査は、マイホームの最終的な仕上がりを自身の目で確認する、非常に重要なプロセスです。この記事でご紹介した基本情報やチェックポイント、そして当日の注意点を参考に、事前準備をしっかり行いましょう。

施主検査を成功させる最大のポイントは、「自分が実際に住む」という視点を持って、丁寧かつ冷静に確認することです。完璧を求めすぎると疲れてしまいますが、大きな不具合や契約との相違がないか、自分の目で確かめることで、安心感を得ることができます。

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