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家づくり断熱性能とは?メリットとデメリット

家の中の熱を外に逃がさず外気温の影響を受けにくくする断熱性能は、快適で暮らしやすい家づくりの基本です。

夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごすために重要な性能であり、冷暖房効率が上がれば光熱費の節約やヒートショックリスクを軽減できます。

地域や家の構造に合わせた断熱性能で、住宅の快適性をコントロールもできるようになります。

本記事では断熱性能とは何か、仕組みやメリットとデメリットについて解説します。

高断熱住宅とは?

高断熱住宅とは、外気の影響を受けにくく、室内の温度を一定に保ちやすい住まいのことです。

高性能な断熱材や断熱窓などを設置すると同時に気密性能を高め、外気を遮断し快適な室内環境を実現します。

断熱性能が高くなれば、冷暖房効率が向上し省エネ効果が期待できるでしょう。

住宅内の温度差が小さくなれば、結露やカビの発生を抑えられるため、住宅の寿命を延ばすだけでなく、アレルギーの発症を抑えるなど健康にも良い影響を与えます。

高断熱性能を保つためには気密性との両立が必要です。

高断熱住宅の性能はZEH(ゼッチ)基準により定められており、地域の気候に応じた設計が求められます。

断熱性能とは

建物が外気の熱を遮り、室内の温度を一定に保つ力が断熱性能です。

この性能が高くなればなるほどに、快適性は上がり省エネ効果が期待できますが、地域によって寒暖の差があるため目安となる指針が必要になります。

断熱等性能等級

国土交通省によって定められた断熱性能の基準を示す指標です。

等級が上がるほど断熱性能が高くなり、2025年4月から省エネ基準適合が義務化され、断熱性能等級4以上、一次エネルギー消費量等級4以上となりました。

2030年度以降新築される住宅は、ZEH水準を目指します。

2022年には「等級6」「等級7」が創設され、さらに高性能な住宅が評価されるようになりました。

断熱等級は地域区分によって基準が異なり、窓や外壁・断熱材・気密性によって判断されます。

断熱等性能等級は、快適性の高さを判断するだけでなく将来的な資産価値の維持にもつながるため重要な目安のひとつです。

参考:国土交通省

7段階に分けられる等級

2022年の法改正により断熱性能基準が7段階に分けられました。

断熱性能等級法制定年 
等級1  
等級21980年旧省エネ基準
等級31922年新省エネ基準(熱性能等級4以上、一次エネルギー消費量等級4以上)
等級41999年次世代省エネ基準(開口部への断熱も必要)
等級52022年ZEH基準の水準(一次エネルギー消費量等級6に適合)
等級62022年省エネ基準比 エネルギー消費量30%削減
等級72022年省エネ基準比 エネルギー消費量40%削減

数字が小さいものから旧断熱性能基準となり、ZEH相当の等級5、は省エネ性の高い住宅としての基準で、注文住宅を建築する際に推奨されています。

断熱性能をさらに高めた快適性重視の住宅は等級6、国内最高水準の等級7は光熱費の大幅削減だけでなく、寒冷地でも快適な住環境を保てる基準です。

断熱性能を評価するための指数

断熱性能の評価は「逃げてしまう熱量」をUA値で、「逃げにくいか」をQ値であらわします。

この他にも、壁や窓の性能を表すU値がありますが、ここではUA値とQ値について詳しく解説していきましょう。

UA値

UA値は、住宅の外壁や屋根・床・窓・開口部などから、どれだけ熱が逃げてしまうかを表す、外皮平均熱貫流率の指標です。

住宅全体の断熱性能を客観的に評価するための重要なもので、数値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。

外皮の熱貫流率(U値)と建物の面積を用いて、熱損失量を求めます。

UA値は断熱材の性能だけでなく、窓やドアなどの開口部の断熱性にも大きく影響するため、住宅を設計する段階で低い数値になるようにしなければなりません。

Q値

住宅から1時間あたりにどれだけの熱が逃げてしまうかを表す数値です。

建物の断熱性能を示す指標であり、エネルギー効率が良い建物は数値が小さくなります。

外皮からの熱損失だけでなく、玄関や窓の開放によって伴う熱損失を含んでいるため、包括的に評価できます。

計算式「Q値=総熱損失量(W/K)÷延べ床面積(m²)」

住宅全体の断熱性能を客観的に評価できるため、省エネ基準やZEHなどの指標には主にUA値が採用されています。

Q値は強固な断熱性能が必要な寒冷地などでも使われており、換気の影響について評価できる点からも有効な指標です。

高断熱にする仕組みは2種類で構成

熱の出入りを最小限に抑えるためには、住宅の材質と構造的な工夫が必要になります。

内外の断熱性能を考えれば快適な室内環境を保ちつつ、冷暖房エネルギーの消費も抑えられます。

外断熱

建物の外側全体を断熱材で包む工法を外断熱と呼び、鉄筋コンクリート造の建物に多い仕組みです。

外気が触れる場所に直接断熱材を施工するため、構造体と室内の温度が一定に保たれます。

これによって温度差が起きにくくなり、結露を予防し冷暖房効率を高めるだけでなく、建物の劣化を防いで寿命を延ばせます。

内断熱と比較すると断熱効果に持続性があるため、快適性や省エネ性に優れた高性能住宅や

寒冷地住宅に適しています。

外壁を厚くしなければならないため、コストが高くなり、注文住宅の場合には施主の意匠が反映されにくくなるケースもあるようです。

内断熱

内断熱とは、建物の柱や壁・天井の内側に断熱材を充填する方法で、新築住宅の多くはこの工法が採用されています。

適切な施工と気密性の確保によって快適性を維持できるため、既存住宅の断熱リフォームにも適した断熱工法です。

コストパフォーマンスにも優れていますが、構造体への断熱効果は弱く、ヒートブリッジが起こりやすいとも言われています。

これに関しては、隙間を埋めるような吹付タイプの断熱材を使うことで解決できます。

高断熱住宅のメリット

高断熱住宅のメリットは、冷暖房効率のアップによる省エネ効果が挙げられるのではないでしょうか。

ここでは、高断熱住宅の3つのメリットについて詳しく解説します。

外気の影響を受けず年中快適

断熱性能が高い住宅は、外の暑さや寒さを遮断するため、室内の冷暖房で得た熱が逃げにくくなります。

近年の夏は異常に暑く、冬も気温が不安定で家で過ごす時間も落ち着かないと感じているのではないでしょうか。

冷暖房が効かず体調を崩したり、精神的なストレスを抱えたりするなどもなくなります。

外気の影響を受けない高断熱住宅は資材にも優しく、劣化を食い止め資産価値を維持する点もメリットといえるでしょう。

光熱費を安く抑えられる

断熱性能が高い家は、暖房による暖かい空気が外に逃げにくく、外の熱気を入れにくい構造になっています。

冷暖房の効率が大幅に向上し、少ないエネルギーで快適な室温を維持できます。

従来の住宅と比べてエアコンの稼働時間が短くなり、室内の温度が安定し快適さが損なわれません。

ヒーターや扇風機などの補助設備を使う必要もなくなるため、エネルギー消費が抑えられ、光熱費の削減にもなります。

エネルギー消費が少ないと、CO₂排出量の削減にもつながり、経済的にも環境的にも、大きなメリットをもたらします。

部屋ごとの温度差を軽減

暖房の効いた部屋と廊下や水回りなどの温度差が大きな家は、ヒートショックリスクが高まり危険です。

家全体の熱が均一に保たれていれば、極端な温度差が生じにくくなるため、玄関や廊下や洗面所もリビングで冷えを感じなくなります。。

体への負担だけでなく、精神的なストレスも軽減し、生活の質までも向上する断熱性能は大きなメリットです。

高断熱住宅のデメリット

生活の質や健康面でもメリットが多い高断熱住宅ですが、デメリットについても理解し、対策を考えておきましょう。

夏場に熱気が気になる

熱を逃がさない高断熱住宅は、冬は暖房の熱を建物の外に逃がしませんが、夏の熱気が玄関などから入り込んでしまうと室温が上がります。

夏場には、窓からの太陽光や、照明・家電などによる内部発熱によって室内の温度は上がり、ほこりやハウスダストが残ったまま、不快感が高くなる傾向にもあります。

熱気を入れずに換気するには、設置された24時間換気システムを止めてはいけません。

外からの熱が入らないように、窓にはシェードや遮熱カーテンを使ったり、外壁にはグリーンカーテンを使ったり工夫しましょう。

建築費用が高い

高断熱を実現するためには、性能の高い断熱材を使用したり、複層ガラスやLow-Eガラスなど、断熱性の高い窓を採用したりする必要があります。

機能性が高い材料は高価ですし、精度の高い施工をするためには熟練した職人が必要です。

人件費も上がりますし、気密性能を高めるための追加の工事や換気システムなどの設備も導入によって初期投資が大きくなります。

ランニングコストを考えれば、光熱費の削減や快適性の向上により劣化を食い止める断熱住宅は、メリットの方が多いといえます。

将来的なコスト削減のメリットと初期投資費用を天秤にかけ、冷静に判断することが大切です。

高断熱住宅を建てる際のポイント

メリット・デメリットを理解した上で、高断熱住宅を購入する場合、どのような点にこだわればいいのでしょうか。

ここでは高断熱住宅を建てる際のポイントを紹介します。

断熱性の高い窓やサッシにこだわる

住宅の熱の出入りは、窓や玄関などの開口部を通じて起こっています。

断熱材を使っても、開口部の性能が低く熱が入り込んでしまうと、断熱効果は得られません。

Low-E複層ガラスやトリプルガラスなどの断熱性の高い窓に、熱を伝えにくいサッシを利用すれば、断熱性能を高められます。

樹脂サッシは冷気の侵入や熱気の流入を防ぐ効果があり、冷暖房効率の向上や結露防止に役立ちます。

断熱等性能等級が4以上のメーカーを選ぶ

等級4を満たす住宅は省エネ基準にも適合し、冷暖房効率が高く快適な住環境を実現可能です。

等級5以上はZEHにも対応でき、より感度の高い高断熱住宅の建築ができます。

カーボンニュートラルに向けて、高断熱・高気密にこだわり施工技術やスキルを磨いている

メーカーや工務店が増えています。

地域の気候に合わせた断熱設計を行ってくれるメーカーを選べば、満足度が高く長期的に住める高断熱住宅を実現できます。

24時間換気システムは第1種換気方式を選択

24時間換気システムとは、住宅内の空気を計画的に入れ替える換気設備です。
2003年の建築基準法改正によって、これ以降に建築された新築住宅には設置が義務づけられました。
有害物質などを排出し、新鮮な空気を室内に供給することを目的としたシステムです。
自然換気が期待できない高断熱住宅では、第1種換気方式を導入しましょう。
室温に近い温度で給気できる第1種換気は、快適性だけでなく省エネ性の向上が期待できます。

まとめ

断熱性能とは、室内を快適な温度に保ち、省エネ効果を高め健康的な暮らしに大きく関わります。

1年を通じて快適に過ごすためには、高性能な断熱材やサッシを使用した高断熱住宅がおすすめです。

断熱性能を十分に活かすための施工技術をもった施工業者を選定し、理想の家づくりを始めましょう。

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