「子育てしやすい間取りのポイントは?」
「どんなことに注意して間取りを考えたらいい?」
子育ては成長の喜びと共に、様々な課題や悩みを抱えますよね。そのため、子育て中の方が新しい家を建てる場合、子育てのしやすさを念頭においた間取りを考えることになるでしょう。
しかし、子どもは日々成長するもの。目の前のことばかり考えて間取りを考えてしまうと、後々後悔することにもなりかねません。
「でも初めての子育てで、間取りのイメージなんてつかない…」
という方もご安心ください。この記事では、子育てしやすい間取りの考え方や具体例を解説しています。
この記事を読めば、子育てにベストな間取りがわかるだけでなく、子育てのストレスや課題を軽減するための具体的な方法も分かります。また、先を考えた間取りが分かるので、ライフステージに応じた、生涯にわたって住みやすい住宅を建てることができるでしょう。
これから家を建てる予定の方は、ぜひ最後までご覧になってくださいね。
Contents
子育てしやすい間取りとは
そもそも、子育てしやすい間取りとは、どのようなものなのでしょうか。
子育てと間取りの関係性について知っておくと、ベストな間取りを取りやすくなります。
まずは、子育てしやすい間取りが何かを把握しておきましょう。
家族の生活スタイルや子供の成長に合わせた間取り
子育てしやすい間取りは、家族の生活スタイルや子どもの成長に合わせた間取りで作られています。
子どもは日々成長し、やがては自立していくものですから、ライフステージに応じて柔軟に活用できる間取りが「子育てしやすい間取り」と言えるでしょう。子育てしやすい間取りには、次のような例が挙げられます。
- 寝室近くのベビールームをそのまま子供部屋として使う
- キッチンとリビングをオープンにして様子を見守りやすくする
- 収納スペースを増やして子ども用品をしまい、大きくなったら物置として活用する
子どもの成長のたびリフォームしていては、大変ですよね。そのため、上記のように後々のことまで考えて間取りを組んでおくと、ライフステージに応じた暮らしやすい住宅になるのです。
また、成長したお子さんが「自分の成長を想って建ててくれた」ことに気づいてくれたら、大きな愛情に包まれて育ったことを実感できるでしょう。
目先のことだけ考えて間取りを組んでしまうと「全く使われない部屋」や「使いづらい部屋」が生まれてしまいます。
失敗しない間取りの方法は後述していますので、ぜひご覧になってください。
安全性と利便性のバランスが取れている
安全性は、子どもの健やかな成長に欠かせない重要なポイントです。利便性が良くても、子どもが危険にさらされる環境では、子育てしやすい間取りとは言えないでしょう。
このバランスをとるには、家具や設備の配置を十分に検討したり、子どもが安全に遊べるスペースを確保したりすることが重要です。このバランスが取れれば、安心・安全に子育てをすることができます。
例えば、コンセントや鋭利な角を、子どもの手の届かない場所にしたり、なるべく段差をなくしたりすることが安全対策に挙げられるでしょう。
安全性と利便性を両立させるのは難しいですが、どちらも快適な生活を送る上では欠かせないものです。安心して暮らしていくためにも、妥協せずに考え抜いていきましょう。
子育てしやすい間取りの具体例
では、子育てのしやすい間取りの概要が分かったところで、役立つ間取りの具体例を見ておきましょう。
この具体例を押さえておけば、子育てしやすい間取りをイメージしやすくなるはずです。
「建ててみたら思ってた間取りと違った」
なんてことにならないよう、しっかり把握しておきましょう。
キッチンとリビングを一体化させる
キッチンとリビングを一体化させると、安全性と利便性の高い間取りになります。理由は次の通りです。
- 料理中でも子どもの様子を見守りやすくなる
- コミュニケーションを取りやすくなる
子どもが目の届く範囲にいれば、万が一危険な状況に陥ってもすぐに助け出すことができます。また、料理しながらコミュニケーションを取ったり、食事の準備をしたりと、利便性も非常に高い間取りです。
キッチンとリビングが一体化した間取りには、次のようなものがあります。
- キッチンのカウンターをリビングに向けて配置する
- キッチンとリビングの間にバーカウンターを設置する
- アイランドキッチンやペニンシュラキッチンを導入する
料理は日々欠かせない家事の一つ。ただ、子どもの様子を見ながら料理を行うのは、想像以上に大変なものです。
安全に楽しく子育てをしていくためにも、特にキッチンとリビングの間取りはこだわっていきたいですね。
寝室と子ども部屋を近くに配置する
寝室と子ども部屋を近くに配置すると、安全・安心して子育てしやすくなります。
乳児期~小学生くらいまでは、子どもは頻繁に泣いたり起きたりします。寝室と子ども部屋を近くに配置することで、すぐに駆けつける体制を整えることができ、子どもの安全・安心を確保することが可能です。
例えば、寝室と子ども部屋を隣同士に配置し、ドアを設置すると良いでしょう。夜間にいつでも子どもの様子を見に行くことができます。この間取りを組むことで、目覚めて不安になった子どもが、すぐに親の元へ行けるというメリットもあるのです。
寝室と子ども部屋の間をアコーディオンカーテンで区切れば、ライフステージに応じて部屋を開放したり、区切ったりすることもできます。
寝室と子ども部屋を近くに配置すると、親も子どもも安心して過ごしやすくなります。子育てをしやすい間取りを作りたい方は、寝室と子ども部屋の位置関係を十分に検討しましょう。
収納スペースを充実させる
収納スペースは、子育てをする家庭に欠かせない要素です。
乳幼児期はもちろん、成長するにつれて、おもちゃや子育てに必要な物品が増えていきます。収納が充実していれば、おもちゃや家具が散らかることなく、快適に過ごせるようになるでしょう。
収納用の家具を買うのも有効ですが、せっかくなら最初から収納スペースを設けておきたいところです。可能であれば、次のような場所に収納スペースを設けると良いでしょう。
- 階段下
- 子ども部屋
- リビング
- 廊下
- 寝室
人によっては納戸を設け、収納専用の部屋にされる方もいるようです。
子育て中は、想像以上に物が増えます。子育てを快適にしてくれるアイテムたちですが、家を圧迫してストレスになる可能性も…。収納スペースがあれば、快適に過ごしやすくなりますので、必ず配置を検討しましょう。
子育てしやすい間取りのメリット
子育てしやすい間取りを組むと、様々なメリットがあります。
メリットを把握しておくと、間取りを考える際に役立ちますので、押さえておきましょう。
子どもとのコミュニケーションが取りやすくなる
子育てしやすい間取りを追求すると、結果的にコミュニケーションが取りやすい間取りになります。
子育て・家事の効率性や安全性を確保するには、オープンな空間や親の近くで過ごせる部屋を設ける必要があるからです。極端な例ですが、コミュニケーションを取りやすくするために、家の壁を全て取り払っている家庭もあるようです。
例えば、先ほど紹介したキッチンとリビングが一体化したスペースであれば、料理をしながら子どもとコミュニケーションを楽しむことができます。寝室と子ども部屋がドアでつながっていれば、緊急時のコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。
コミュニケーションが取りやすい間取りになれば、家族の絆を深め、より子育てを楽しみやすくなります。子育てをしやすい間取りを組む上で、最大のメリットと言えるでしょう。
家事や子育ての効率性・安全性が高まる
家事や子育ての効率性・安全性が高まるのも大きなメリットです。
家事と育児は同時に行わなければなりません。家事をするスペースと子どもが過ごす部屋が分かれていると、家事を進めるか、子どもの様子を見るかの選択に迫られてしまいます。間取りが工夫されていれば、家事と子育てを同時に行いやすくなり、時間と労力を節約することが可能です。
キッチンとリビングが一体化している例の他、1階にサンルームを設けることで、リビングで子どもを遊ばせながら洗濯物を干すことができます。
家事や子育ての効率が向上する間取りは、忙しい親にとって大きなメリットです。時間と労力を節約し、充実した子育てライフを送ることにつながるでしょう。
子育てしやすい間取りのデメリット
子育てしやすい間取りは、多くのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。
デメリットを知らずに間取りを組んでしまうと、家を建ててから後悔してしまう可能性もあるでしょう。
代表的なデメリットを2つ解説しますので、参考にしてみてください。
建築費用が高くなる
子育てをしやすい間取りを実現しようとすると、コストがかなりかかってしまいます。
子育てしやすい住宅を建てるには、間取りを最適化する必要があります。ただ、キッチンとリビングを一体化させたり、収納スペースを追加したりと、間取りをこだわる必要があるので、設計や工事に追加費用がかかってしまうのです。
例えば、キッチンとリビングを一体化するためには、壁を取り払うなどの構造そのものをかなければなりません。また、子供部屋と親の寝室を近くに配置するためには、間仕切りの移動やドアの追加などが必要となります。
子育てしやすい空間を実現するために、コストの増加は避けられない課題です。ただ、設計を工夫することでコストを抑えることもできます。
こちらの費用については子育て世帯向けの国からの補助金などを活用することもできますので、お気軽にご相談ください。
プライバシーを確保しづらくなる
子育てをしやすい間取りを追求すると、プライバシーを確保しづらくなる可能性があります。
メリットでも述べた通り、子育てしやすい間取りは、壁を取り払ったり、部屋を近くに配置することになります。そのため個室が減り、プライベートな時間を過ごしづらくなる可能性があるのです。
親の寝室と子ども部屋が隣接している場合、親にとっても子どもにとってもプライバシーを確保しづらくなります。お互いすぐに話かけられるので、目の前のことに集中しづらい場合もあるでしょう。
このデメリットを解消するには、可動式の壁を採用したり、吸音材を壁の間に挟んだりなど、様々な工夫が必要になります。当サイトでも無料相談を承っておりますので、1人で悩まず、お気軽にご相談ください。
子育てしやすい間取りを組む際の注意点
子育てしやすい間取りを組む時には、いくつかの注意点があります。
注意点を把握せずに間取りを考えてしまうと、結果的に子育てしづらい住宅になってしまう可能性もあるでしょう。
間取りを組む際に押さえておきたい注意点を2つ解説しますので、参考にしてみてください。
家族のライフスタイルに合わせた間取りを考える
子育てしやすい間取りを組む際は、家族のライフスタイルを十分に吟味する必要があります。子育てといっても、1人1人大事にしたいことは違います。次のような点は、特に留意する必要があるでしょう。
- 家族が共有するスペースの利用頻度
- 家族の趣味
- 家族の就業形態
- 子育てで重視したいこと
例えば、親が在宅ワークを行う場合、オフィススペースが必要になります。子ども部屋を隣接させると子どもを見守りやすくなりますが、仕事に集中できなくなる可能性もあるでしょう。
家族のライフスタイルに合わせた間取りを組む場合、まずは仕事・趣味・家族として大事にしたいことを洗い出す必要があります。全ての要望を実現することは難しいですが、後悔しない家づくりのためにも、重視したいポイントは把握しておきましょう。
将来の変化にも対応できる間取り
将来の変化に対応できる間取りを作ることも重要です。
生活スタイルや家族構成は、子どもの成長とともに変化していきます。そのたびにリフォームをしていては、時間とお金がいくらあっても足りません。そのため、最初から将来の変化に備えた間取りを組む必要があるのです。
例えば、寝室と子ども部屋をアコーディオンカーテンで区切れば、将来子どもが自立した後、広く部屋を使えるようになります。各所に間仕切り壁を採用すれば、ライフスタイルに応じてレイアウトも変更しやすくなるでしょう。
将来の変化に対応できる間取りを考えておくと、快適な生活を実現しやすくなります。間取りを計画する際は、必ず柔軟性のある間取りを組むように心がけましょう。
まとめ
ここまで子育てしやすい間取りの具体例や注意点を見てきました。まとめると次のようになります。
- 子育てしやすい間取りは、家事の効率性と育児の安全性のバランスが大事
- 将来の変化にも対応した間取りを考える必要がある
- 間取り追求することで、快適で充実した暮らしを実現できる
- 子育てしやすい間取りは、家族のライフスタイルによって異なる
子育ては嬉しさや幸せをもたらしてくれますが、非常に大変なのも事実です。仕事や家事で忙しい中、子どもの安全・安心を確保しつつ、お世話をする必要があるからです。時には悩んだり大きな課題にぶつかったりすることもあるでしょう。
そんな時、間取りを工夫しておくと、ストレスや悩みを軽減させることができます。
「でも、イメージが湧かない…。」
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